この記事を読んでいるあなたは、墓じまいするにあたってお寺や親族とトラブルになってしまうのではないかと思い、不安を感じているのではありませんか?
今回、解説する記事の内容をまとめました。
- 墓じまいでお寺や親族とトラブルになった場合の相談先は?弁護士?
- 墓じまいに関する相談は無料でできる?
- 墓じまいでお寺と離壇料の費用で交渉するポイントは?
- 墓じまいに関するよくある相談内容
上記の内容に関しての結論は、以下の通りです。
- 墓じまいでお寺や親族とトラブルになった場合、まずは墓のある自治体に相談してみる。
- 弁護士に頼るのは、相当拗れて収集が付かなくなった場合にする。
- 墓じまいに関する相談は、自治体は無料だが、弁護士への相談は有料。
- 墓じまいでお寺と離壇料の費用で交渉する場合、まずは健全な交渉を心がけるのが大事。
この記事を読めば、墓じまいでお寺や親族とトラブルにならないためにはどうしたら良いか、また、トラブルになってしまった場合にはどうしたら良いかがわかります。
墓じまいでお寺や親族とトラブルになった場合の相談先は?弁護士?
墓じまいの際にはトラブルもあると聞いて、不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときに備えて、事前に相談先がわかっていると安心ですよね。
墓じまいでトラブルになったときの相談先には、大きく分けて以下の2つが考えられます。
・お墓のある自治体
・弁護士
今回は、以上の相談先について詳しく解説します。
まずは、お墓のある自治体に相談しよう
墓じまいに関してお寺や親族とトラブルになった場合は、まずはお墓のある自治体区役所に相談しましょう。無料で悩み相談ができることはもちろん、お墓にかかわるトラブル事例などを参考にできるからです。
墓じまいでトラブルとなる多くの原因は「コミュニケーション不足」からくると言われています。お寺や親戚とトラブルになった場合は、まずは話し合いを丁寧に行い、墓じまいを考えている理由を説明することが大切です。
また国民生活センターでも、企業と消費者間でトラブルがあった場合に無料で相談が可能です。平日の9〜17時、土日・祝日でも10〜16時の間に「188」とダイヤルすることで、各所の相談窓口へ相談できるようになっています。ぜひ困った際には活用してみてください。
弁護士に頼るのは、相当拗れて収集が付かなくなった場合
自治体区役所や国民生活センターに相談したり、話し合いの場を設けても解決しない場合には、専門家の弁護士に頼ることも視野に入れましょう。本格的に争うことになった場合、弁護士はとても頼りになるはずです。
ただし、基本的に弁護士に頼るのは最終手段と考えておきましょう。裁判には多くの時間やお金を費やす必要があり、双方が疲弊する原因となるからです。トラブルが起きた際も、できれば話し合いなどをして解決できる方向を目指したほうが負担が少なくなります。
墓じまいに関する相談は無料でできる?
墓じまいの相談、特に親族間やお寺とトラブルになるかもしれないという相談をするときに、費用面が心配という方もいるのではないでしょうか。
結論をいうと、墓じまいの相談は無料で行える場所もあります。以下で詳しく解説していきましょう。
自治体への相談は無料、弁護士への相談は有料
結論としては、自治体区役所や健康生活センターへの相談は無料、弁護士への相談は有料となります。
自治体によっては、墓じまいにするにあたって補助金制度を用意している場所もあります。住んでいる自治体によってはそのような制度に頼れる可能性があるので、まずは相談をしてみましょう。
一方、弁護士へ相談をする場合は、最低10万円ほどの費用はかかると考えておいた方がよさそうです。たとえば、相手との直接のやりとりを弁護士に依頼したい場合などは、その分費用も割増しとなります。トラブルの内容によってもかかる費用は大きく変わるでしょう。
なかには、初回相談無料の場合もありますが、基本的に弁護士に相談するのには費用がかかります。「どうしても自分だけでは解決が難しい」という状況になったとき、弁護士に頼ることも選択肢にいれてみてください。
墓じまいでお寺と離壇料の費用で交渉するポイントは?
墓じまいをする際、墓地がお寺の管理するものである場合には離壇料が必要です。離壇料の相場は3〜20万円ほどといわれていますが、なかには高額な請求をされたことでトラブルになることもあります。
このような場合にも、穏便に費用の交渉を進められるに越したことはありません。ぜひ、以下の2つのポイントを押さえて交渉をしましょう。
拗れるとより面倒に、あくまでも健全な交渉を
トラブルに発展しないためにも、事前に寺院に墓じまいを考えている事情を説明したり、お世話になっていることへの感謝は伝えておきましょう。寺院にとっても、離壇は収入の減る原因となり、できれば避けたいものだからです。
日ごろからしっかりとコミュニケーションをとり関係性が築けていれば、高額な請求をされるケースは少なくなるはずです。そのため、相場とされる離壇料はあらかじめ用意しておきましょう。
お寺との交渉で代行を依頼するなら弁護士に
お寺と話し合いをしたにも関わらず話がまとまらないという場合は、弁護士や法テラスなどの弁護士会に依頼することも考えましょう。高額な離壇料を請求して遺骨を引き渡さない対応は、お寺側の不法行為となる可能性もあるからです。
弁護士に依頼する場合には「遺骨の返還請求」をしたいことをはっきりと伝えましょう。このような込み入った交渉も、弁護士であれば適切な手順で対応をしてくれます。
墓じまいに関するよくある相談内容
墓じまいでのトラブルは、実は珍しいことではありません。たとえば、以下のようなケースがあげられます。
- 墓石の解体撤去工事にあたり高額な請求をされた
- 墓じまいにかかる費用を誰が負担するのかでもめた
このようなトラブルを避けるために、以下のポイントを事前にチェックしておくことが大切です。
墓じまいの業者を見つける方法は?
石材店は、契約前に複数の業者にあたって比較検討をするようにしましょう。事前に見積もり価格や内容などを比較することで、トラブルを防ぐことができるはずです。たとえば、墓じまいをするためには業者に墓石の解体の依頼をしなくてはなりません。なかには、離壇のタイミングで高額な請求をされ、予想外の負担になったという人もいます。
撤去費用には決まった相場がなかったり、民営墓地や寺院墓地の場合には石材店が指定されていたりする場合もあります。トラブルを避けるためにも、事前の見積もりや墓の管理者に確認をすることは忘れずに行いましょう。
墓じまいにかかる費用は親族の誰が払う?
墓じまいをする際は、費用を誰がどのように負担するのかといったことも家族や親戚に説明・相談しておきましょう。全員が納得できていれば、墓じまいが必要になったときにもトラブルになりづらいからです。
お墓は家族全体で守っていくものなので、協力を求めることはまったく不自然ではありません。ただし、反対意見がでる場合もありますので、早めに家族に相談をしておくのがおすすめです。
まとめ:墓じまいでお寺や親族とトラブルになった場合の相談先は?
墓じまいでお寺や親族とトラブルになった場合の相談先についてまとめてみました。墓じまいの費用やトラブルなどが気になっていた方は、疑問や不安が解消できたでしょうか。
では、最後にこの記事をおさらいをしていきましょう。
- 墓じまいでお寺や親族とトラブルになった場合は、まず墓のある自治体に相談してみる。
- 弁護士に頼るのは、相当拗れて収集が付かなくなった場合にする。
- 墓じまいに関する相談は、自治体は無料だが、弁護士への相談は有料。
- 墓じまいでお寺と離壇料の費用で交渉する場合、まずは健全な交渉を心がけるのが大事。
墓じまいでトラブルとなる多くの原因は「コミュニケーション不足」からくると言われています。お寺や親戚とトラブルになった場合は、まずは話し合いを丁寧に行い、墓じまいを考えている理由を説明することが大切です。それでも、トラブルになってしまった場合には、解決するのに自治体の無料相談や弁護士の力を借りることもできます。墓じまいのトラブルを自分一人で抱え込む必要はありません。安心して墓じまいを進めましょう。