この記事を読んでいるあなたは、年末に差し掛かったタイミングで正月に墓参りをしてもいいのか知りたいとお考えではありませんか?
今回解説する記事の内容をまとめました。
- 正月にお墓参りはしてもいいのか
- 正月の初詣にお墓参りをする際の注意点
- 正月のお墓参りでの服装や持ち物
- 正月のお墓参りにおすすめの花
- 浄土真宗、曹洞宗など各宗派の正月の過ごし方
- 正月にお坊さんに頼んだ場合のお布施
そして、この記事の結論はこちらになります。
- 正月の初詣にお墓参りをしても問題ないが、ついで参りにならないよう注意が必要
- 正月のお墓参りは、普段着でも良いが紺などの落ち着いた色がおすすめ
- 正月のお墓参りなら菊の花がおすすめ
- 浄土真宗や曹洞宗の正月も基本的には大きく変わらず仏壇の掃除やお供えをして過ごす
- お坊さんに読経をお願いした場合のお布施の相場は1〜3万円
この記事を読めば、正月にお墓参りをする際の知識を十分に得て、万全の状態でお墓参りに行くことができます。
正月にお墓参りはしてもいいの?初詣と同日でもいいの?
結論からお伝えすると、正月にお墓参りをしても基本的には問題ありません。また、初詣と同日にお墓参りをしても問題ないです。
元旦や三が日に、祖先へ新年の挨拶としてお墓参りをする方も増えています。年末年始は上京している家族が帰省するタイミングでもあるため、お墓参りのタイミングとしても最適です。
ただし、地域や宗派によっては、正月や初詣と同日に行くのを避けている風習もあるので、心配な方は家族や親戚に確認をするといいでしょう。
初詣とお墓参りを同日にする時の順番は?
初詣とお墓参りを同日にする場合は、基本的にはお墓参りよりも初詣の方を先に済ませるようにしましょう。お墓参りの後に神社に行くことは穢れ(忌まわしく不浄な状態)を持ち込むとされているからです。
ただ、地域によって考え方は異なるので、初詣とお墓参りに行くときの順番は地域の風習に従うのが良いです。どちらが先か迷われる方は、基本的には神社への初詣を優先するようにしましょう。
正月や初詣と同日にお墓参りをする際の注意点
ここでは、正月や初詣と同日にお墓参りをする際の注意点を解説します。
ついで参りは避ける
正月や初詣と同日にお墓参りをする際は、「ついで参り」は避けるべきです。「ついで参り」とは、買い物や何かのついでにお墓参りをすることです。先祖や故人は優先されるべきであり、何かのついでにお墓参りに行くのは失礼とされることがあります。
正月にお墓参りをすることは、ついで参りになりやすいため避けたほうが良いとも言われています。ただし、ついで参りでなければ正月や初詣と同日にお墓参りに行っても問題ありません。
霊園の時間が通常営業とは異なる可能性がある
年末年始になると、霊園の時間が通常と異なる場合があるため注意が必要です。そのため、正月にお墓参りをする際は、あらかじめ霊園の営業時間を確認しておくようにしましょう。
また、正月は公共交通機関の運行時間も通常とは異なることが考えられるので、あわせてチェックしておくと安心です。
【正月だけではなく、年末年始にお墓参りを予定している方はこちらの記事もどうぞ】
人によっては、正月や初詣と同日にお墓参りを避けたいという人もいる
お墓参りは親戚一同が集まる可能性が高く、大人数集まれば正月や初詣と同日にお墓参りを避けたいという方もいるので注意が必要です。
また、人によってはお墓と神社は相性が悪く、先祖や仏様に失礼と考える方もいます。トラブルになりそうな場合は、その風習や考えに沿った方がいいでしょう。
正月のお墓参りでの服装や持ち物は?
喪服などのフォーマルな服装である必要はなく、紺などの落ち着いた色の服装がおすすめです。
正月のお墓参りでの持ち物に迷う方は、お供え物や線香などを用意しましょう。お供え物は、故人が好きだった食べ物や飲み物をお供え物として用意しても問題ありません。また、お坊さんに読経をお願いする場合は、お布施を持っていきましょう。
正月のお墓参りではどんな花が最適?
正月のお墓参りで一番おすすめなのは菊です。長持ちすることと上品で高貴な花として知られています。また、枯れた後に散らかりにくいのも人気の理由です。
他にも白や淡い色の花で、時宜に即した花がおすすめです。もちろん、故人が好きだった花を供えるのもいいでしょう。
各宗派の正月の過ごし方
浄土真宗と曹洞宗の正月の過ごし方を見ていきましょう。
浄土真宗の正月の過ごし方
まずは、正月を迎える前に仏壇の掃除はしておきましょう。正月の仏壇の飾り方に迷われる方もいらっしゃると思いますが、基本的には法事に準じた飾り方で良いです。
初詣は神社に行くのが一般的ですが、お寺で修正会(しゅしょうえ)や元旦会(がんたんえ)といった法要も行なっているので、そちらに参加するのもおすすめです。
曹洞宗の正月の過ごし方
曹洞宗の正月の過ごし方は、基本的には他の宗派とは変わりません。仏壇を綺麗にしておき、水・花・ロウソク・線香・果物・お菓子などをお供えするといいでしょう。
正月にお坊さんに読経を頼んだ場合のお布施は?
お坊さんに読経を頼む場合は、感謝の気持ちとしてお布施を用意するのが一般的です。正月にお坊さんに読経をお願いした場合、お布施の相場は、1万円〜3万円程度とされています。
また、地域によっては御車料や御膳料が発生する場合もあります。御車料は交通費、御膳料はお食事代のことをいい、お布施とは違った意味になるため、渡す際はお布施と別の封筒に入れておくのが一般的です。
まとめ:正月の初詣と同時にお墓参りしてもいいの?
近年、正月にお墓参りする方達が増えており、お墓参りをするタイミングの一つとして最適です。
この記事の内容をおさらいすると、
- 正月の初詣にお墓参りをしても問題ない
- ついで参りにならないよう注意が必要
- 正月の霊園の時間が通常と異なる場合があるため注意
- 浄土真宗や曹洞宗の正月も基本的には大きく変わらず仏壇の掃除やお供えをして過ごす
正月の初詣と同日にお墓参りをしても問題ありませんが、「ついで参り」のような避けた方が良い風習もあるため、この記事で紹介した内容を把握してお墓参りに行くことをおすすめします。