この記事を読んでいるあなたは、年末に差し掛かったタイミングで、年末年始にお墓参りに行ってもいいのか知りたいとお考えではありませんか。また、お墓の掃除方法や服装、持ち物についても知りたいとお考えの方もいらっしゃると思います。
今回解説する記事の内容をまとめました。
- 年末年始にお墓参りに行ってもいいのか
- 年末年始のお墓参りはいつ行くのが正解?
- 年末年始にお墓参りをする際の注意点
- 服装や持ち物について
- どんな花が最適?
- お墓参りでの掃除方法
そして、この記事の結論はこちらになります。
- 年末年始にお墓参りしても問題は無いが、29日や31日は避けた方が良いかも
- 忙しくなりやすいタイミングなので親戚や霊園の様子を伺いながらお墓参りするのがおすすめ
- お供えには菊などの白や淡い花が良く、読経を依頼する場合はお布施で1〜3万円持っていくのが通例
この記事を読むと、年末年始にお墓参りをする際の知識を十分に得て、万全の状態でお墓参りに行くことができます。
年末年始にお墓参りに行ってもいいの?
年末年始にお墓参りに行くことは、「何となく悪い気がする」このようにお考えの方も多いです。
年末年始はお墓参りに行ってもよい
地域の風習や各宗教によって異なりますが、基本的には年末年始にお墓参りに行っても問題ありません。
一年を通して、お墓参りに行ってはいけない日は基本的にはありません。年末年始のお墓参りは、先祖や故人に一年の報告と感謝をすることができます。
そのため、年末年始の挨拶として行くことは、むしろ良いことといえるでしょう。心配な方は、ご家族や親戚の考えを聞いておきましょう。
年末年始は親戚一同が集まりやすいタイミング
年末年始は、普段なかなか集まることができない親戚が集まるタイミングでもあるので、お墓参りには良い機会です。一年の報告と感謝という意味でも、多くの人が集まる年末年始にお墓参りに行くことはおすすめです。
ただし、親戚の中には「年末年始のお墓参りは縁起が悪い」などの考えをお持ちの方もいらっしゃるので、トラブルになりそうであれば避けるのが無難でしょう。
年末年始のお墓参りはいつ行けばいいの?
基本的に365日お墓参りに行ってはいけない日はありません。しかし、可能なら避けたほうが良い日もあるので、見ていきましょう。
年末なら29日や31日は避けて行くのが無難
365日お墓参りに行っても問題ないとお伝えしましたが、29日と31日は避けたほうが良いとも言われています。
12月29日は、漢字の「二重苦」にかけて、縁起が悪いとされているからです。また、江戸時代の12月29日は、大掃除をする日とされており、その習慣が残っているとも言われています。
12月31日は、霊園やお寺が非常に忙しいタイミングのため、邪魔になってしまう可能性があるからです。
年始ならついで参りにならないタイミングで
ついで参りとは、他の用事のついでにお墓参りに行くことです。優先されるべき先祖や故人を後回しにするのは良くないという考えから、「ついで参り」は失礼なこととされています。
特に年始は、初詣や挨拶回りなどの行事が多くなりやすいので、お墓参りに行くと「ついで参り」になりやすいです。
年末年始にお墓参りをする際の注意点
注意点を知らずにお墓参りをしてしまうと、マナー違反になってしまう可能性があります。
ついで参りにならないよう注意
先述した通り、ついで参りは先祖や故人に失礼にあたるとし、避けるのが無難です。お墓参りに行く日に、他の予定がある場合は控えたほうがいいでしょう。
ただし、ついで参りになっても行ける日に行っておかないと、次にいつ行けるかがわからないという方もいらっしゃいます。基本的には避けるべきですが、家族や親戚の意見も確認しておくと良いでしょう。
霊園やお寺、親戚も忙しくなりやすい時期なので注意
親戚一同が集まるため、年末年始にお墓参りをすることは適している反面、遠方からの来訪で忙しくなりやすいので、注意が必要です。
また、霊園やお寺も忙しい時期で、正月の準備に追われているので、お寺の関係者へ挨拶する場合は注意しましょう。特に大晦日は、お寺が最も忙しい日ということもあり、避けるべきです。
【正月のお墓参りを予定している方はこちらの記事もどうぞ】
年末年始のお墓参りでの服装や持ち物は?
喪服である必要はなく、派手な色は避けて紺などの落ち着いた色の服装がおすすめです。持ち物は、普段のお墓参りの際に持っていく物と変わらず、お供え物や線香などを持っていくと良いでしょう。
また、お坊さんに読経をお願いする場合は、お布施を持っていくのがマナーです。通常のお布施の相場は、1万円〜3万円程度ですが、年末年始は忙しいタイミングもあり、少し多く持っていく方もいます。
年末年始のお墓参りではどんな花が最適?
一番おすすめな花は「菊」です。最も多く選ばれていることに加えて、長持ちし、上品で高貴な花だからです。
また、枯れた後に散らかりにくいので、後片付けが楽なのも選ばれる理由でしょう。他にも、白や淡い色の花で、時宜に即した花もおすすめです。
年末年始のお墓参りでの掃除方法
年末年始は1年の節目にもなるので、普段より念入りに掃除するべきです。ここでは、お墓掃除に必要な道具と、掃除の流れについて解説します。
お墓掃除に必要な掃除道具
お墓掃除の際に持っていくと便利な掃除道具を紹介します。上記のアイテムを持っておくと、暮石を綺麗にすることができます。
- 水拭き用のタオル
- 乾拭き用のタオル
- スポンジ
- 歯ブラシ
たわしを持っていき、ゴシゴシと洗う方もいますが、暮石を傷つけてしまう可能性があるため、避けたほうがいいです。また、歯ブラシは暮石の彫刻部分の掃除用として使うと、綺麗に汚れが取れます。
お墓掃除の流れ
お墓掃除の流れを簡単にまとめました。
- お墓周辺の掃除
- 暮石の水洗い
- 乾拭きする
まずは、お墓の足元から綺麗に掃除をします。雑草を抜いたり、落ち葉を拾ったりして周辺を綺麗にしましょう。次に、水洗いをしてからスポンジや水拭き用のタオルで拭いたら、乾拭き用のタオルで水気を拭き取ります。
この流れでほとんどの汚れは落ちますが、汚れが落ちない場合は、暮石用の洗剤を使うと落ちるようになります。
まとめ:年末年始にお墓参りは行ってはいけない?掃除方法やお供えの花は?
年間を通して、お墓参りに行ってはいけない日はないため、年末年始にお墓参りすることは問題ありません。年末年始は親戚一同が集まるタイミングでもあるので、お墓参りに最適なタイミングです。
ただし、29日と31日は、「縁起が悪い」「霊園やお寺が忙しい」などの理由から、避けたほうが良い場合もあります。上記のようなタブーやマナーもあるので、知らずに行ってしまうと、マナー違反になる可能性があるため注意が必要です。
この記事で解説した知識を身につけて、万全の状態でお墓参りに行くことをおすすめします。